職場における産業保健活動を無料で支援します。

保健師のひろば

保健師のつぶやきNO.3

2021.09.22

産業保健専門職の渋谷です。
山形県内ではワクチンの集団接種が終了した市町村もあり、医療機関での接種も行われています。しかし3月に山形市と山形県に緊急事態宣言が出た当時より、1日の感染者が多い日もあります。山形県は地域柄、3世帯同居家族も多く、家庭内感染が目立つのも影響していると思います。
コロナの蔓延により、社会は大きく変わりました。職場環境、教育現場、医療機関等。職場ではリモートワークや在宅勤務、時差出勤等、教育現場でもオンライン授業が取り入れられました。医療機関では日々収まる気配のないコロナの最前線で医療従事者の皆様が日々闘ってくださっています。感染リスクと隣り合わせの毎日で、免疫力の弱い患者やご自身の家族、周囲に自分が媒介となり感染させないこと等、どれだけの緊張感の中で医療・看護に従事してくださっていることでしょう。保健所の保健師も昼夜問わずコロナ対応をされ、頭が下がる思いです。

ワクチンの普及は進んできましたが、デルタ株のさらに変異株が発見されました。またワクチン2回接種後の効果は5か月目から低下する等といった研究結果もあるようです。2回接種していても、感染するリスクはありますし、上記のような記事もあり、ワクチンを打ったから安心ではないのです。

私は電車通勤をしておりますが、大人が感染リスクの認識が低い現状を目の当たりにし、愕然としました。マスクがズレで鼻が出ている人、明らかに緩いマスクをしている人、ホームでマスクをしていない人など。自分たちはワクチンを接種していたとしても気づかないうちにウィルスを運んでいて、未接種の若年層が感染してしまうこともあるかもしれません。実際に、山形県では20代、10代、幼児の感染者も増えています。

コロナ禍となって、世代を問わず、様々なストレスも増えてきていると思います。みんな、色々我慢したりしながら、自分の心身のバランスを何とか取りながら頑張って生活しているのだと思います。

私たちが日常生活を送る上で必要な、現場でしかできないお仕事をされている方もいます。労働者の方一人一人、事業主、その責任はコロナ禍以前よりさらに大きくなりご自身にのしかかっていることと思いますが、それでも毎日、社会を支えて下さっている事に感謝です。

一人一人が思いやりと責任のある行動をとれば、少しずつ世の中は変ってくるのではないでしょうか。自分たちで生きづらい社会にしてしまうのではなく、明るい未来に向かっていければいいなと思います。

一覧へ戻る

関連リンク

  • 治療と仕事の両立支援
  • 治療と仕事の両立支援ブラックジャック篇
  • 労働者健康安心機構
  • 全国の産業保健支援センター

ページトップへ