保健師のつぶやきNO.8
産業保健専門職の渋谷です。
日々寒さが増しているような気がします。朝窓の外を見ると雪が積もっている事もあります。雪が舞い落ちる様子を見ていると、高揚感とともに、これからの寒さの厳しい季節に身が引き締まる思いがします。
都内で看護師をしていたとき、通勤電車の車窓から、駅ホームの大勢の人たちを見ながら色んなことを考えていました。スマホを覗いている人、朝からパソコンを打っている人、無表情の人、急いでいる人、、この人たちはどんな思いでどこに向かうのかなと。どんな仕事をしているのかな、この人たち一人一人に、個性があって、家族がいて、楽しみ、悩みもあるんだよな。一人一人に人生の歴史がありストーリーがあり、それが今も続いている。凄いことだなと。皆今はそれぞれ一人で居ても、一人の人間に実に多くの人間が関わっていて、その人たちにとって大切な存在で。そう考えると、どこかでみんなで支え合って生きていて、共生とはこういうことなのかなと感じたりしていました。その大勢の人たちの一人である自分。躓くことも壁にぶつかることもあるけれど、みんなそうやって生きているんだと思うと、不思議と力が湧いてきました。
今も通勤時に見かける、会社の玄関前を清掃している人、窓を拭いている人、寒い中ずっと立ちっぱなしで交通整理してくれている人、速足で職場に向かう人、食材や物品をお店に搬入している人、、朝早くから活動している方を見ると、よし私も頑張ろうと思えます。寒い中、学校に向かう学生たちも、それぞれ色んな思いがありながら、ちゃんと身支度をして家を出て、一人一人逞しいなと思いつつ、パワーをもらっています。
帰途についている時は、これから帰る人たちは、今日はどんな1日を過ごしたのかな、家庭ではどんな時間を過ごすのかなと考えたりします。みんなそうやって一日一日を繰り返し生きている。幸せだと感じるのも、疲れしか感じられないのも、自分次第。どんな日でも、今日はこれを頑張ったとか、一つでも自分を認めて一日を締めくくり、新しい明日を新しい気持ちで迎える、そんな毎日を繰り返すことができたらいいなと思います。