健康コラム 2019年8月号
『治療と仕事の両立支援【2】 ~ 働き方を変える(テレワークの導入) ~ 』
毎回、健康に関する情報をお伝えしている健康コラムですが、前回に引き続き、今回も「治療と仕事の両立支援(以下、両立支援とする)」についてお伝えします。
治療中の方だけではなく、介護や育児をされている方など、「通勤がつらい」「自宅でなら仕事ができるのに」とか、または仕事で外出が多く、「事務所に戻らずに報告書作成ができたら早く家に帰れるのに」と思ったことはありませんか?
平成30年2月に厚生労働省は「情報通信技術を利用した事業場外勤務(テレワーク)の適切な導入及び実施のためのガイドライン」を策定し、テレワークの導入を勧めています。テレワークの活用によって、これまで治療、介護や育児で仕事をあきらめていた方も就業が可能となったり、企業は、潜在的な労働力(人材)を確保できる可能性があります。
ちなみに、テレワークとは「tele=離れたところで」「work=働く」をあわせた造語で、「情報通信技術(ICT)を活用した、場所にとらわれない柔軟な働き方」のことを指しています。
先日、セミナーに参加し、実際にタブレットを使用してテレワークを体験しました。様々なICTツールやシステムが開発されていて、カメラ機能を使用して出退勤の打刻をする、会社貸与のスマートフォン等を業務で使用する以外の機能を制限する、離れたところで仕事をしている人と、連絡・対話だけでなく、共同作業ができるなどのツールを体験してみて、ツールを利用し、就業上のルールを決めておけば、会社という場所にこだわることはないことを実感しました。
すでにテレワークを取り入れている会社の事例紹介もあり、コスト削減、人材確保、社員のモチベーション向上が図れているそうです。
ワーク・ライフ・バランスが重要視されており、また人材不足も課題となっている現在、様々な働き方を取り入れることが必要であると思います。テレワークにご興味がある方は、ぜひ以下のQ&A集をご覧ください。
◇テレワーク導入のための労務管理等Q&A集
https://work-holiday.mhlw.go.jp/material/pdf/category7/02.pdf
また、厚生労働省の委託を受けている「テレワーク相談センター」にて、テレワークに関する電話やメールでの相談を受け付けていますので、一度ご相談してみてはいかがでしょうか。≪テレワーク相談センター≫ https://www.tw-sodan.jp/
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