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保健師のひろば

健康コラム 2020年9月号

2020.09.25

『 これからの秋・冬を元気に過ごすためのポイントは「冷え」の解消から 』

9月に入っても最高気温30℃以上になる日が続き、いつまで暑さが続くのだろうかと思っていましたが、やっと涼しくなってきてほっとしています。今年は、夜も気温が下がらず、エアコン(冷房)の出番が例年より多かったのではないでしょうか。熱中症の予防のためにもエアコンを使うことは大事ですが、汗をかきたくないとついつい必要以上に設定温度を下げてしまったり、また、冷たい飲み物ばかりをとっていたりと、身体の外からも中からも冷やしている状況になってはいなかったでしょうか。
身体が冷えている状況では、ホルモンの分泌や自律神経がうまく働いていないため、秋を迎え、気温が下がり過ごしやすい気候になっても、なんかだるい、疲れがとれない、食欲がない、と「秋バテ」の状態になってしまうかもしれません。「冷えは万病のもと」と言われているように、疲れ、肩こり、胃腸の不調、不眠などの原因になるだけでなく、生活習慣病や免疫力低下の原因にもなります。自分の「冷え」を確認し、生活改善等で身体の調子を整え、秋・冬を元気に過ごすための準備をしていきましょう。

【簡単に自分の「冷え」をチェック!】
・体温(平熱)が36℃以下である。
・朝起きた時、お腹や二の腕や太ももなどを触ってみて冷たいと感じるところがある。
・上半身にたくさん汗をかく。
・肩こりや頭痛、腰痛など、痛みがある。
・むくみやしびれがある。
※ひとつでも該当する方や、その他の症状として、イライラしやすい、夜寝つけない、朝スッキリ起きれない、疲れがいつもぬけない・・などの原因がはっきりしない症状がある方は身体の冷えがある可能性があります。

【冷えを解消するための日常生活改善ポイント】
●入浴
・38~40℃のぬるめのお風呂にゆっくりつかる
●運動
・日常生活に運動を取り入れる(階段を使う、なるべく歩く)
●食事
・食べ過ぎない(腹八分目)⇒消化吸収のためにお腹に血液が集中しないようにする
・よく噛んで食べる(目標:ひと口で20~30回)
・温かい食べ物をとる
・薬味やスパイス(しょうが、にんにく、ねぎ、こしょう、唐辛子、山椒など)を活用する
・旬の食材を食べるようにする
●衣服
・上半身は薄く、下半身は厚くする(下半身は心臓から遠く、血流が滞りやすく、冷えやすい)
・首、手首、足首の3首を温める
・お腹周りを冷やさないように腹巻や使い捨てカイロ等を使う

【参考資料】
・川嶋流「温活」で心とからだの万病を防ぐ  川嶋朗著
・「未病」を予防する知恵袋「冷えは病気のサイン 温育ライフで家族すこやかに」養命酒製造株式会社
https://www.yomeishu.co.jp/health/mibyou_prevention/

担当:山形産業保健総合支援センター 産業保健専門職(保健師) 板垣

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