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保健師のひろば

健康コラム 2020年2月号

2020.02.25

『感染症対策 ~免疫力を維持するためには、日常生活を見直すことから~』

連日、新型ウイルス感染症についてのニュースが報道されています。マスクなどの衛生用品が手に入らない状況や、感染拡大等の様々な情報が流れていることで不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
感染予防対策として、ウイルスが体内に入ることを防ぐためにマスク着用、うがい、手洗いなどを重要視されていると思いますが、まずは自分の身体の調子を整え、感染症に対する免疫力を維持することが大切ではないかと思います。
今回は、日常生活を見直し、免疫力を維持する方法についてご紹介したいと思います。
私たちの身体には、1日のリズムを刻むための「体内時計」という仕組みがあり、持続する体内時計の乱れは免疫老化が促進する(=病気にかかりやすくなる)ということがわかったそうです。体内時計を整えるためには、生活リズムや食事を整えることが大切です。
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【体内時計を整えるための方法(参考文献から抜粋)】
・朝は7時まで、または始業2時間前までに起きる
・起きたら日光や照明などの光を浴びる
・起床1時間以内に朝食を食べる
・朝食は炭水化物とたんぱく質(魚、肉、大豆製品、乳製品等)を組み合わせる
・3食食べる(食事を抜かない、食間は7時間以上あけない)
・昼食は食品数の多いメニューでしっかり食べる
・夕食は20時までに食べ終える(遅くなる時は補食をとる)
・お風呂は湯船につかる
・起床から18時間後までには就寝する(例:朝6時起床→夜12時までには就寝)
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食事については、朝・昼の食事はしっかりとる、夕食はなるべく早めに食べる、残業などで遅くなるときは、おにぎりや牛乳、豆乳などを補食として夕方に先に食べ、帰宅後おかずを軽く食べるなど、食事の量(配分)や時間に気を付けると、体調も良くなります。また、疲労を感じた時は、起床時間は変えず、
早めに就寝することが、疲労や免疫力の回復につながります。
免疫力を高めるには、○○を食べると良いなど、様々な情報がありますが、まずは、日常生活から見直し、それから次のステップとして各種情報を試してみることをお勧めします。
【参考文献・資料】
・「1週間で体調がグンとよくなる食べ方」小島美和子著
・持続する体内時計の乱れは免疫老化を促進する
https://www.kpu-m.ac.jp/doc/news/2020/20200214.html
・健康長寿ネット 免疫系の老化
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka/meneki-rouka.html
・新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html

担当:山形産業保健総合支援センター 産業保健専門職(保健師) 板垣

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