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保健師のひろば

健康コラム 2019年11月号

2019.11.25

『お酒を飲まない方も知っておきたい ~ 脂肪肝 ~ 』

寒くなると暖かい場所から動きたくなくなり、座っている時間が多くなって、ついついお菓子などを食べてしまう、お酒を飲んだり、おいしいものを食べる機会が増える、これらが冬に体重が増える主な原因ではないかと思います。すでに夏よりも身体が重くなってきた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回のテーマの「脂肪肝」は、お酒を飲む人がなるもの、と思われがちですが、脂肪肝の大半は「肥満」が原因で、甘い飲料や間食をよくとる方など、お酒を飲まない方でも気を付ける必要があります。自覚症状がないので、人間ドック等で指摘されても放置されがちですが、脂肪肝→脂肪性肝炎→肝硬変→肝がんと大きな病気へ進行してしまう可能性もあります。もしかして脂肪肝かもしれない…と、心配な方は、人間ドックや健康診断のオプション検査等で、一度、腹部エコーの検査を受けてみてください。
<脂肪肝チェック!>
※当てはまる項目が多いほど、脂肪肝の可能性が高くなります。
●噛む回数が少なく、食べるのが早い   ●ついつい食べ過ぎてしまう
●炭水化物または果物をたくさん食べる  ●ここ3か月は運動習慣がない
●最近は休肝日がない          ●BMIが30以上
●毎日の飲酒量が、ビール500mlまたは日本酒1合の2倍以上である。
●健康診断の結果で、ALT(GPT)がAST(GOT)の数値よりも高い
●飲酒しないのにγ-GT(γ-GTP)の値が高い
脂肪肝チェックで当てはまる項目が多かった方は、まずは、食習慣や飲酒習慣を見直しましょう。また、1日30分以上の有酸素運動が効果的ですが、時間がとれない場合は、通勤での歩行時間を長くする、なるべく階段を使うようにするなど日常生活で運動を取り入れることをおすすめします。

◇◆ お知らせ ◆◇
メンタル不調や身体の病気で休職されている方や、会社の担当者の方から、休職されている方への対応についてなどの相談が最近多くなってきております。仕事に復帰したいが職場とどんなふうに話をしてよいかわからない、初めての休職者対応で何をしてよいかわからない、などのお悩みがありましたら、お気軽に電話、メール等でご相談ください。匿名のご相談でも対応しておりますので、安心してご相談ください。

担当:山形産業保健総合支援センター 産業保健専門職(保健師) 板垣

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